隅田川の東に位置する清澄白河エリアには、歴史ある庭園をはじめ、東京都現代美術館やギャラリーなどが点在し、アートスポットとして知られてきました。さらに近年、『ブルーボトルコーヒー』の出店を含めコーヒショップやカフェも増え、カルチャー好きが集まる人気エリアになってきました。
HereNowでは、このエリアの街歩きにふさわしい、新旧含めた3つのスポットを紹介。まずは、上質な珈琲を提供してくれる、『iki Espresso(イキ・エスプレッソ)』からスタートです。
    テキスト・写真:ベン・デイビス

    POSTED on 2020.05.24

    UPDATED on 2020.05.27

    iki Espresso(イキ・エスプレッソ)

    KIYOSUMI AREA

    清澄白河駅を出て、清澄通りを北へ向い、橋を渡った先の通り沿いにあるカフェが『イキ・エスプレッソ』です。

    ここ数年、日本上陸で話題となった『ブルーボトルコーヒー』や『オールプレス・エスプレッソ』など、清澄白河エリアには海外の有名焙煎所が次々とオープン。『イキ・エスプレッソ』の代表である原瀬輝久さんは、元々『オールプレス・エスプレッソ』の日本支社長を務めていた人で、このエリアのコーヒーブームに深く携わってきた人物です。

    KIYOSUMI AREA

    『イキ・エスプレッソ』は、もともと神奈川県の茅ケ崎にお店を構え、そのお店の経営を原瀬さんが引き継ぐ形でリニューアル。東京にニュージーランドとオーストラリアのような、コーヒーと食事に囲まれたくつろげるカフェスタイルを提案しています。

    KIYOSUMI AREA

    2016年1月、かつて布団工場だったスペースを改造し、清澄白河に『イキ・エスプレッソ』を移転以来、上質なコーヒーやワインなどと共に、様々なフードメニューも提供するオセアニアンスタイルのカフェとして、このエリアで愛されるお店となりました。

    KIYOSUMI AREA

    『イキ・エスプレッソ』の快適な空間は、ついつい長居を誘います。豊富なフードメニューも人気です。自由にトッピングをカスタマイズできるトーストや、ジューシーなお肉のオムレツが入った人気のトキワ・バーガー、そしてニュージーランド・ワインなど、コーヒーを呑むだけのつもりでも、『イキ・エスプレッソ』はあなたの食欲を掻き立てるでしょう。

    KIYOSUMI AREA

    そして『イキ・エスプレッソ』は、アパレルブランドによるポップアップショップやアート・ギャラリーとして機能する多目的スペース『iki STYLE』も併設。何気なく立ち寄った際に、面白い作品と出会えるかもしれません。

    さりげなく、フレンドリーな『イキ・エスプレッソ』は、あなたの1日のスタートや、このエリアを街歩きに、もってこいの場所です。

    KIYOSUMI AREA


    イキ・エスプレッソ
    住所:東京都江東区常盤2-2-12
    営業時間:8:00~19:00
    URL:http://www.ikiespresso.com/


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    無人島プロダクション

    KIYOSUMI AREA

    『イキ・エスプレッソ』を出た後に、橋を渡って川を背にし、清澄庭園を下っていくところにある深川資料館通り商店街には、昔ながらのお店やギャラリー、レストランなど、およそ100軒のお店が並びます。この商店街の中に、ギャラリー『無人島プロダクション』はあります。

    KIYOSUMI AREA

    『無人島プロダクション』は元々2006年に高円寺でスタートし、2010年にこの場所へ移転しました。アーティストのマネジメントとプロモーションを行う『無人島プロダクション』のルーツは「世の中に対する鋭い観察眼と確固たる価値観・表現力をもったアーティストの支援」であり、これまでも形にこだわらない展覧会やイベントを開催してきました。

    KIYOSUMI AREA

    高円寺時代、現代美術作家・八谷和彦のマネジメントや、八木良太とアーティスト集団・Chim↑Pomの初個展から『無人島プロダクション』はスタート。当時はまだ無名であった彼らは、展覧会と作品で多くの注目を浴び、現在は世界中で活躍する作家となりました。

    KIYOSUMI AREA

    その後、前述の3組に加え、8人のアーティストが加わり、ギャラリーは発展。それぞれの作家が多種多様な形で作品を作り出していますが、全てのアーティストに共通しているのは、人が見過ごしたり、見て見ぬふりをしている事柄を拾い上げ、社会に向けて新しい風を作り出すような作品を作り出しているということ。社会の様々な問題や現実に、常にメッセージを持って作品に昇華しているのです。

    KIYOSUMI AREA

    『無人島プロダクション』では、ギャラリー内での展覧会だけでなく、ギャラリー外でのプロモーションにも力をいれています。また展示毎にギャラリースペースは変化することでも知られ、展示のたびに私たちに新しい世界を提供してくれるのです。『無人島プロダクション』は、今を生きている私たちに対して、新たな視点を与え、様々なことを問いかけくれます。

    KIYOSUMI AREA


    無人島プロダクション
    住所:東京都江東区三好2-12-6 渡邊ビル1F
    営業時間:展示によって変動あり
    URL:http://www.mujin-to.com/index_e.htm

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    リカシツ

    KIYOSUMI AREA

    『無人島プロダクション』から5分ほど南に歩くと、カフェ、スパなど小さなお店の集まるテナントショップ『Fukadaso』があります。その一階に、ビーカーや試験管など理化学ガラス製品を専門に扱うお店『Rikashitsu』はあります。

    KIYOSUMI AREA

    理化学製品を扱うという特殊なお店である『Rikashitsu』は、2014年4月にオープン。元々、理化学製品を自宅でも仕事場でも使いたい、という要望に応えるために、その新たな取り組みとして「理化学+インテリア」を目指し、そのアンテナショップとして、多くのガラス職人と工房が存在するこのエリアに生まれました。

    KIYOSUMI AREA

    店内は、実際に研究室でプロが使用している試験管やビーカーなど、様々なガラス製品であふれています。日本で作られているガラス製品は、純度が高く、耐熱性に優れ、それらはコーヒーカップをはじめ、植物などを育てるテラリウムや水槽といったガラス容器、そして保存容器などにも使われてきました。

    KIYOSUMI AREA

    それらの理化学製品をより普段の生活と結び付けるために、『Rikashitsu』は存在します。これまでも周辺地域の多くの熟練職人のもと、花瓶や照明、水生生物の飼育用のアクアリウムなどオリジナルアイテムを作ってきました。

    KIYOSUMI AREA

    小中学校の理科室を思い出させるかのようなノスタルジックな空間は、近所のお店やカフェと比べても浮いた存在というより、むしろスタイリッシュに感じるほど。ビーカーやフラスコがおしゃれなインテリアに変身している光景を、是非一度、自分の目で確かめてみてください。『Rikashitsu』は、日本のものづくりの産物とも言える理化学製品に、新たな息吹を与えています。

    KIYOSUMI AREA


    リカシツ
    住所:東京都江東区平野1-9-7 深田荘102
    営業時間:平日 13:30~18:00、土曜・日曜・祝日 13:00~18:00
    定休日:不定休(ホームページご確認ください)
    URL:http://www.rikashitsu.jp/

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